「素行調査」という言葉を調べているということは、夫や彼氏の行動に、言葉にしづらい違和感が積み重なっているのではないでしょうか。帰りが遅い日の理由、休日のひとりの外出、説明のつかない空白の時間。素行調査とは、その名の通り「その人が実際にどう行動しているのか」を確かめるための調査です。ただ、何がどこまでわかるのか、逆に何はわからないのかは、検討する前に知っておきたいところです。この記事では、素行調査の内容、わかることとわからないことの範囲、そして浮気の心配で依頼する場合の進め方までを順番に整理します。
結論:わかるのは「行動の事実」、わからないのは「心とスマホの中身」
先に全体像をお伝えします。素行調査は、尾行と張り込みを軸に、対象者が外でどう行動しているかを時系列で記録する調査です。いつ・どこで・誰と会い・何をしていたかは、日時入りの写真や映像つきでわかります。一方で、LINEや通話の中身、本人の気持ちまでは調査ではわかりません。それでも、浮気の心配で悩んでいる方にとっては、「行動の事実」こそが一番知りたい核心のはずです。どこまでが調査の守備範囲なのか、順に見ていきます。
素行調査とは——探偵業法にもとづく「実地の調査」
素行調査は、探偵が行う調査の中でも最も基本的なものです。探偵業法(e-Gov法令検索:探偵業の業務の適正化に関する法律)では、探偵業務を「面接による聞込み、尾行、張込みその他これらに類する方法」で実地の調査を行い、結果を依頼者に報告する業務と定めています。探偵は都道府県公安委員会への届出制で、素行調査もこの法律の枠内で行われます。
対象は配偶者に限りません。結婚を考えている彼氏・彼女の交際状況や金銭感覚、離れて暮らす家族の生活ぶり、企業が採用や取引の前に相手を確認するケースまで、「その人の普段の行動を知りたい」という依頼は幅広くあります。この記事では、その中でも相談が多い「パートナーの浮気が心配で素行を知りたい」という場合を中心に説明します。
私が無料相談で最初に聞いたのも「浮気調査と素行調査って違うんですか」でした。答えは「やることはほぼ同じで、目的の置き方が違うだけ」。浮気の確証がない段階なら、まず行動全体を見る形から入る依頼もあると説明されて、少し肩の力が抜けたのを覚えています。
素行調査で何がわかるのか——記録される情報の一覧
素行調査で得られる情報は、大きく次の5つに整理できます。
| わかること | 内容の例 |
|---|---|
| 行動パターン | 出社・退社の時刻、寄り道の有無、帰宅までの動き |
| 立ち回り先 | 実際に立ち寄った店・施設・住宅などの場所 |
| 接触した人物 | 会っていた相手の性別・年代の印象、親密さの度合い |
| 不貞を示す場面 | ホテルへの出入りなど、言い逃れの難しい場面の写真・映像 |
| 生活実態 | 休日の過ごし方、交友関係、申告と実際の行動のずれ |
これらは日時と場所つきの調査報告書にまとめられます。あなたの記憶や直感ではなく、第三者が記録した客観的な事実として残る——ここが自力の確認との一番の違いです。どんな材料に法的な意味があるのかは浮気の証拠にならないもので詳しく解説しています。
素行調査でもわからないこと・頼めないこと
期待値を正しく持つために、限界も知っておいてください。
- 過去の行動:調査で記録できるのは、開始後の行動だけです。数年前の浮気そのものを映像に残すことはできず、過去については聞き込みなどで輪郭をつかむのが限度です
- スマホや通話の中身:探偵でもLINEや通話内容を見ることはできません。無断でスマホを見る行為には法的リスクがあり、これは依頼者側も同じです。詳しくは浮気調査を自分でやるリスクにまとめています
- 戸籍・口座などの個人情報:素行調査は行動の記録であり、こうした情報の取得は調査の枠外です
- 犯罪や差別につながる調査:調査結果が犯罪行為や差別的な取り扱いに使われるとわかっている依頼は、探偵業法で禁じられています
「何でもわかりますよ」ではなく、できないことを最初に正直に説明してくれるかどうかは、事務所を見きわめる材料にもなります。
私が話を聞いた事務所は、見積もりの前に「ここまでは調べられます、ここから先は弁護士の領域です」と線を引いて説明してくれました。後から慰謝料の手続きに進んだとき、その線引きの正確さに助けられました。
浮気が心配で素行調査を考えているなら
費用は「調査員の人数×時間」で決まるのが基本で、対象者の行動が読めているほど調査は短く、安く済みます。1日単位の依頼が可能かどうかを含め、費用の考え方は浮気調査の費用は1日だけでも頼めるのかで解説しています。「格安」をうたう広告も見かけますが、極端な安さには調査員の人数や報告書の質など、どこかに理由があるものです。金額だけで選ばず、複数の無料相談で見積もりと説明を比べてください。相談の場で何を聞かれるかは探偵の無料相談では何を話す?が参考になります。
また、浮気調査に絞ったときに探偵がどこまで突き止められるのかは、探偵の浮気調査はどこまでわかる?で別途整理しています。依頼を迷っている段階なら、まず浮気可能性チェックで手元の違和感を言葉にしてみるのも一つです。
私は調査を頼む決心がつくまで、帰宅時間のメモだけを続けていました。いざ相談したとき、その記録のおかげで話が具体的に進み、調査の日数も想定より短くて済んだんです。迷っている時間も、準備に変えられるんだと思いました。
違和感の正体をひとりで確かめようとするより、「いま依頼すべき段階かどうか」から専門家に聞いてしまう方が、結果的に近道になります。




