婚約者の金遣いに、説明のつかない違和感がある。もしかして借金があるのでは——。そう疑いながらも、「証拠もないのに聞けない」「調べるなんて信頼していないみたいで気が引ける」と動けずにいる方は多いはずです。結婚相手の借金を調べる方法を探すこと自体は、後ろめたいことではありません。ただしこのテーマには、最初に知っておくべき大前提があります。
結論:借金の正確な記録である信用情報(CIC・JICC・全国銀行個人信用情報センター)は本人開示のみで、探偵や興信所でも第三者が照会することはできません。確実に知る方法は、本人に開示してもらうことだけです。探偵の身辺調査でわかるのは生活実態からの推認まで。この記事では、自分でできる確認、本人開示の進め方、探偵に依頼する場合の役割と費用の考え方を解説します。
大前提:他人の信用情報は誰にも照会できない
最初に、このテーマでいちばん重要な事実をお伝えします。個人の借入やローンの記録は、信用情報機関という指定の機関が管理しています。
| 機関 | 主に扱う情報 |
|---|---|
| CIC | クレジットカード・信販会社の契約や支払状況 |
| JICC | 消費者金融など貸金業者からの借入 |
| 全国銀行個人信用情報センター(KSC) | 銀行の借入・ローン |
これらの情報を開示請求できるのは、原則として本人だけです。婚約者であっても、親であっても、第三者が他人の信用情報を照会することはできません。そして、ここが誤解の多いところですが、探偵や興信所に依頼しても信用情報は取れません。「信用情報も調べます」と謳う業者がいたら、不正な手段か虚偽の宣伝であり、関わるべきではありません。
つまり「婚約者の借金を調べる」という課題は、正確には次の3つの手段に分解されます。
- 生活のサインから自分で推測する(きっかけづくり)
- 本人に事情を話し、本人自身に開示してもらう(唯一の確実な方法)
- 探偵に生活実態の調査を依頼する(推認の材料集め)
順番に見ていきます。
自分でできる確認——生活の中のサインを記録する
費用をかけずにできるのは、日常の中のサインに気づき、記録することです。

- 収入に見合わない支出、または急な金欠を繰り返す
- 給料日前後で態度や金遣いが極端に変わる
- クレジットカードを作りたがらない、使いたがらない(審査に通らない可能性)
- 郵便物やスマホの通知を過度に隠す
- 消費者金融のカードやアプリを持っている
- 家計や貯金の話題を極端に避ける
注意してほしいのは、どれか一つに当てはまるからといって借金があるとは限らないことです。カードを使わない主義の人もいれば、単に金銭管理が苦手なだけの人もいます。サインは「決めつけの根拠」ではなく「話し合いのきっかけ」です。気づいたことを日付つきでメモしておくと、後で本人と話すときも、専門家に相談するときも、具体的に説明できます。
なお、相手のスマホを無断で見る、郵便物を勝手に開封するといった行為は、プライバシー侵害や法律違反の問題になり得ます。信書開封は刑法に触れるおそれもあります。焦る気持ちはわかりますが、この方向に進むのは避けてください。
唯一の確実な方法——本人に開示してもらう
遠回りに見えて、実は最短の道がこれです。信用情報は本人なら開示請求でき、現在はスマホからの手続きに対応している機関もあります。開示された記録には、借入の有無だけでなく、金額や返済状況まで含まれます。

切り出し方としては、「あなたを疑っている」ではなく「結婚前にお互いのお金の状態を全部見せ合おう」という相互開示の形が現実的です。住宅ローンの審査や家計設計など、結婚後のお金の話と自然につなげられます。自分の分も一緒に開示すれば、一方的に疑う構図にはなりません。
この提案への反応そのものが、大きな判断材料になります。快く応じてくれるなら、仮に借金があっても隠す意思はないということ。頑なに拒み続けるなら、金額の問題以前に「結婚後もお金の話ができない関係」だというサインかもしれません。
本人と話す前に、そもそも隠し事の全体像が不安だ、話し合いの材料になる客観的な状況を先に知っておきたい、という場合もあると思います。そのときは、次の探偵調査という選択肢を無料相談で検討してみてください。





