「調査終了です」と連絡を受けたら、まず何を確認すればよいのでしょうか。最初に見るべきなのは、相手の浮気をどう判断するかではなく、契約した調査がどこまで実施され、何が納品され、精算や未回答が残っていないかです。調査の終了確認と、今後の関係をどうするかは分けて考えると、追加調査を急いで決めずに済みます。
浮気調査の終了時は、調査実施・納品・契約事務の完了を分けて確認します。報告書や写真の受領、追加費用、未使用分、資料の返却・保管、未回答と連絡窓口を一枚のチェックシートに整理。再調査前の確認に使えます。
「調査が終わった」の意味を分けて確認する
探偵社から終了の連絡が来ても、次の三つは同じ意味ではありません。
| 区分 | 確認すること | ここで決めないこと |
|---|---|---|
| 調査実施の終了 | 契約した日時・場所・方法で調査したか | 浮気が確定したかどうか |
| 納品の完了 | 報告書、写真、動画、説明がそろったか | すぐ再調査するかどうか |
| 契約事務の完了 | 精算、返却、保管、連絡終了が整理されたか | 離婚や慰謝料請求の方針 |
この切り分けがないと、「証拠が弱い気がする」「まだ不安が残る」という感情と、契約上の未処理が混ざります。まずは、契約書・重要事項説明書・見積書・調査指示の控えを手元に置き、終了時の説明と照らし合わせます。
探偵業の契約では、契約前後の書面、料金、解約、報告方法、報告期限、委託の有無などを確認することが参考になります。神奈川県警の案内でも、契約内容や報告に関する確認項目が示されています(確認日:2026年9月18日)。参照: 神奈川県警 探偵業に関する案内

一枚チェックシート:契約を閉じる前の確認欄
以下は編集部作成のチェックシートです。印刷するか、メモアプリに貼り付けて、探偵社との最後の確認に使ってください。すべてに丸を付けることが目的ではなく、「未確認のまま終わらせない」ための表です。
| 項目 | 確認内容 | 状態 |
|---|---|---|
| 調査実施範囲 | 契約した日程・時間帯・対象者・場所と、実施結果の対応関係を説明された | 未確認/確認済み/対象外 |
| 中止・変更 | 天候、対象者の移動、接触困難などで変更した点が説明された | 未確認/確認済み/該当なし |
| 報告書 | 紙、PDF、面談説明など、受け取る形式と時期が明確 | 未確認/確認済み |
| 写真・動画 | 見せるだけか、データ提供があるか、保存形式が明確 | 未確認/確認済み/提供なし |
| 追加費用 | 延長、交通、機材、下見、待機などの請求根拠を確認した | 未確認/確認済み/発生なし |
| 未使用分 | 前払い・預かり金・未実施分の扱いを確認した | 未確認/確認済み/該当なし |
| 預けた資料 | 写真、住所、勤務先情報、メモ、USB等の返却・廃棄・保管を確認した | 未確認/確認済み |
| 質問への返答 | 報告書の読みにくい点、時系列、撮影地点などの質問期限を確認した | 未確認/確認済み |
| 連絡終了 | 今後の連絡窓口、保管期間、削除依頼の可否を確認した | 未確認/確認済み |
短いチェックだけで済ませたい場合は、次の五つを優先してください。
- 契約した調査範囲と、実際の実施内容が対応しているか
- 報告書や写真等が「提示」なのか「提供」なのか
- 追加費用・未使用分・預かり金の扱いが説明されているか
- 自分が渡した資料の返却、廃棄、保管方法が明確か
- 質問できる期限と、連絡を終えるタイミングが決まっているか
報告書の読み方自体を整理したい場合は、別記事の 調査報告書の確認ポイント も参照できます。この記事では、あくまで契約終了時の事務確認に絞ります。
納品物は「何を受け取ったか」まで記録する
終了時に起きやすいのは、「報告は受けたが、手元に残るものが分からない」という状態です。面談で写真を見せてもらっただけなのか、報告書に添付されるのか、データとして提供されるのかで、後から確認できる範囲が変わります。
確認したい納品物は、次のように分けると整理しやすくなります。
| 納品物 | 確認する観点 |
|---|---|
| 報告書本文 | 日時、場所、対象者の行動、調査員の観察内容が区別されているか |
| 写真 | 撮影日時、撮影場所、何を示す写真かの説明があるか |
| 動画 | 提供の有無、再生方法、保存形式、閲覧期限が説明されているか |
| 地図・経路 | 位置関係を理解する補助資料として付くか |
| 口頭説明 | 面談での説明内容を、後から質問できるか |
千葉県警の資料では、写真等を提示するのか提供するのか、報告の方式などを確認する観点が示されています(確認日:2026年9月18日)。参照: 千葉県警 探偵業に関する契約と報告の解説
報告書に書かれた内容が、今後の話し合いや専門家相談でどのように扱われるかは、個別事情によって異なります。法的な効力や使い方を断定せず、必要に応じて弁護士などへ確認してください。探偵と弁護士の相談範囲を分けたい場合は、弁護士と探偵の相談先の違い も参考になります。
精算・追加費用・未使用分は、根拠を分けて聞く
追加費用の説明を受けるときは、金額の多寡だけでなく、どの契約項目に基づく請求なのかを確認します。ここで大切なのは、争う前提で強く詰めることではなく、請求の内訳を記録に残すことです。
確認する順番は、次の通りです。
- 当初の契約金額と含まれる範囲
- 追加・延長・変更が発生した日時と理由
- 依頼者への事前確認の有無
- 請求書や明細に記載される項目名
- 未実施分、預かり金、キャンセル扱いの説明
編集部作成の質問例です。
今回の精算について、当初契約に含まれる分と追加扱いの分を分けて教えてください。追加扱いの項目は、発生した日時、理由、事前確認の有無、請求書上の項目名を確認したいです。
未実施となった時間や、預かり金に該当するものがあれば、その扱いを説明してください。返金の有無や時期については、契約書のどの部分に基づくのかも確認したいです。
返金額、期限、解約の効果などは、契約内容や経緯によって異なります。一般論だけで判断せず、書面と請求内容を照らし合わせて確認してください。費用全体の考え方を整理したい場合は、調査費用と予算の立て方 が参考になります。
再調査や別の相談を検討する場合も、まず今回の納品・精算・未回答を整理してからにしましょう。条件が不明なまま次の契約に進むと、同じ疑問が残りやすくなります。






